心理学

自分の判断に自信が無くなってきたら「バイアス」をチェックしよう

最近こんなことはありませんか?
・過去の経験が役に立たなくなってきた
・感覚で判断して失敗することが多い
・自分の判断に自信がない

その原因は「バイアス」かも?

「バイアス」とは『判断の偏り』のことです。
自分の判断の偏り、いわば癖のようなものをチェックし、自分の傾向を知ることで、
・自信をもって判断できる
・判断力が高まる
・大きな判断ミスを防ぐことができる
ようになります。

では、さっそくチェックしてみましょう。

様々な「バイアス」

⓵「自信過剰バイアス」
多くの人は、発生確率が低い幸運に対して「自分は該当する」と考え、
発生確率が低い不幸に対しては「自分は該当しない」と考える傾向があります。
具体的には、
・自分は、出世できるはず(根拠はないけど)
・自分は、転職しても大丈夫だ
・自分は、病気にならない
などです。
我々は、実際の努力とは無関係に、今までも大丈夫だったからこれからも大丈夫だろうと考える傾向があります。
何を根拠にその判断をしたのか考えてみると良いでしょう。
例えば、運動の習慣がなく食事も気を付けていないのに、今まで健康だったという理由で
「自分は病気にならない」と考えているとしたら、自信過剰バイアスにとらわれていると考えていいでしょう。

⓶「アンカリングバイアス」
アンカリングバイアスは、アンカリング(船の錨)を使用し、船が船体を固定するように
判断基準が固定化して偏ってしまうことを言います。
最初に与えられた情報に固執する傾向があります。
住宅を購入する際の判断基準を、デザインに置きすぎて本当に重要な
耐震性や断熱性など「安全、快適」に関わることをあまり考慮しなくなってしまう。
これがアンカリングバイアスの例です。

⓷「確証バイアス」
これは、自分の判断に自信がないときに判断は正しかったのだと確証を持ちたいという傾向が出てしまうことを言います。
株価が暴落したときに、「必ず株は回復する!」というような情報を集めまくる。
会社を辞めて、独立開業したいけどしなかったときに、「会社員は恵まれている」とブログで検索してしまうなどが具体例です。

⓸「入手容易性バイアス」
人は身近にある情報に基づき判断してしまうということを言います。
頻繁に起こることよりも、ひとつの印象的な出来事が判断に影響を及ぼす傾向があります。
例えば、私の知り合いで飛行機事故の映画を見て以来、飛行機に乗れなくなってしまった人がいます。
その知り合いは、通勤も仕事も車を使用しています。
飛行機事故より、自動車事故のほうが発生確率は高いにもかかわらずです。
このような人は多いのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。
以上のように時々「バイアス」がかかっていないか確認することで、
事前に判断の偏りが分かるようになります。

バイアスを知ることで、広い視野での判断ができるようになるでしょう。

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